PLRP-S®ポリマー系逆相分配クロマトグラフィ製品群紹介

PLRP-Sポリマーゲルは、ポリマー・ラボラトリー社が開発した、逆相分配クロマトグラフィ用の、多孔性ポリ(スチレン/ジビニルベンゼン)樹脂です。マクロポア構造によって、とても頑強(耐圧力<300kg/cm2)にできており、シラノール基は存在せず、樹脂の材質として均等に配置されている芳香族と、広い樹脂表面積をもつ構造(例:PLRP-S 100Å表面積 500〜550m2/g)が、逆相分配クロマトグラフィ・モードに十分な疎水性を提供するため、C4、C8、C18などのアルキル基を一切もたないユニークな逆相分配クロマトグラフィ樹脂となっています。

PLRP-Sポリマーゲルは耐薬品性にとても優れており、1〜100%の有機溶媒濃度と、pH 1〜14の広いpH範囲での使用を可能にしました。C18などのアルキル基を導入した、シリカ担体の逆相分配クロマトグラフィ樹脂と比較しますと、このPLRP-Sポリマーゲルは破砕されたシリカや、切れたアルキル基が漏れてくる心配が無く、アルカリ性溶液でも使用でき、材質上存在しないシラノール基の影響を心配する必要がありません(図1.参照)。

ペプチド/タンパク質の逆相分配クロマトグラフィ・モードでは、このシラノール基がピーク・テーリングの原因となり、それを抑えるために、最も多く使用されているイオンペア試薬がTFA(トリフルオロ酢酸)ですが、TFAは質量分析装置の感度を損ないますので、LC/MSには不向きです。その点シラノール基が存在しないPLRP-Sゲルでは、分離を損なわずに、使用するTFA濃度を非常に低く抑えるか(例: 0.01% TFA)、もしくは他のぎ酸や酢酸に置き換えることができます。一方、このPLRP-Sポリマーゲルとシリカ系逆相クロマトグラフィ樹脂を、ペプチド/タンパク質の分離パターンで比較しますと、溶出してくるサンプルの順番と、それらの保持時間がほとんど同じです。このことから、シリカ系逆相クロマトグラフィ樹脂で検討された分析条件が、PLRP-Sポリマーゲルに置き換えても、そのまま生かすことができます(図2.参照)。

PLRP-Sポリマーゲルは、分析から分取及び工業用クロマトグラフィ・スケールに対応する樹脂粒径(3mm、5mm、8mm、10mm、10〜15mm、15〜20mm、50〜70mm)を取り揃えており、総て同じ製造方法で作られています。そこでの厳密な洗浄工程は、樹脂に付着した残存モノマーや界面活性剤を完全に除去し、バッチ間の再現性を高めています。そして粒径の違いによる理論段数と圧力損失の違い以外は、樹脂の性質[例: 選択性(selectivity)、保持時間など]は全く同じですので、分析スケールで検討された分離条件で、粒径を大きくすることによって、容易にスケールアップができます。

PLRP-Sポリマーゲルの比重(0.33g/ml)は、シリカ系逆相クロマトグラフィ樹脂の比重(0.6〜0.8g/ml)の半分以下なので、同等の重量の樹脂ですと、倍以上のカラム体積に充填することができます(例:1kgPLRP-Sポリマーゲル→3Liter充填カラム)。PLRP-Sポリマーゲル充填カラムの CIP/SIP(定置洗浄/定置滅菌)に関しましては、酸/アルカリ/有機溶媒洗浄及び、オートクレーブも可能ですので、問題なく行えます。ポリマー・ラボラトリー社では、0.3mm内径のキャピラリーカラムから10cm内径の大量分取用カラムまで、PLRP-Sゲルを充填して供給しています。またバルクでの供給も可能ですので、ご希望の方は別途弊社までお問い合わせ下さい。

PLRP-S ポリマーゲルの特徴

■ポリ(スチレン/ジビニルベンゼン)樹脂
■アルキル基(C4、C8、C18など)を持たずに、ポリマー樹脂の疎水性を利用したユニークな逆相分配クロマトグラフィ・モード
■pH範囲: pH1〜14
■有機溶媒濃度: 1〜100%(水100%は使用不適当)
■バッファー濃度<8M
■耐圧力<300kg/cm2
■使用温度<200℃
■孔径(樹脂表面積):  

■理論段数

■優れた再現性
■容易なCIP/SIP(定置洗浄/定置滅菌)
■同質で異なる粒径の樹脂による、分析から分取及び工業用クロマトグラフィまでの容易なスケールアップ

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