ペプチド/タンパク質

カラム内径の選択(図 38.)

総てのPLRP-Sポリマーゲル(100Å、300Å、1000Å、4000Å)は頑強にできていますので、その物理的強度から300µm〜1.0mm内径のキャピラリー・カラムを充填しましても、十分な理論段数が確保できます。分析における感度の向上は、4.6mm内径の分析用カラム、2.1mm内径のナローボア・カラム、1.0mm内径のマイクロボア・カラムによる標準ペプチド分析のクロマトグラムを比較しますと、一目瞭然です。

RPS-P0010(ペプチド5種類の混合サンプル、図39.)

RPS-P0010は、アルベルタ・ペプチド研究所(Alberta Peptide Institute)が逆相HPLCカラムの性能をモニターできるように開発した、ペプチド混合サンプルです。内容としては、各々10個のアミノ酸残基をもつ5種類のペプチドが混合されており、そのうち4種類のペプチドのC−末端が Nα-アセチル化(Nα-acetylated)で、1種類のペプチドのC−末端がフリー・アミノ・グループ(free Nα-amino group)です。ここではPLRP-S 100Åカラムを使用して、この5種類のペプチドを、シャープで左右対称のピーク形状のまま、ベースラインまで到達するかたちで分離できており、他にも幾つかのマイナーなピークも検出しました。

バンコマイシン(Vancomycin) 糖ペプチド抗生物質の安定性(図40.)

バンコマイシンは、抗生物質由来の大腸炎疾患の治療に、使用される抗菌抗生物質です。PLRP-S 100Åカラムは、バンコマイシンや他の糖ペプチド抗生物質の安定性と、組成及び濃度のチェックをするのに最適な、塩基性(pH8)の水系移動相溶媒で分析できます。

リボソーム由来のタンパク質(図41.)

リボソームはRNAとタンパク質から構成されており、総ての細胞形質に存在します。ここでの分析では、二種類の架橋対タンパク質(L23-L29とL3-L19)を分離しました。そしてシリカ系逆相カラムとの比較において、PLRP-Sカラムの方が、最高純度のL23-L29の架橋対タンパク質を精製しました。またL3-L19の架橋対タンパク質は、ゲルろ過クロマトグラフィを行った後に、再度PLRP-Sカラムで精製するのが最適です。

乳製品中の乳清(図42.)

牛乳中の主要タンパク質は、他の動物が持っていないβ-ラクトグロブリンです。PLRP-S 300Å、8µm(150 × 4.6mm)カラムは、α-ラクトアルブミンとβ-ラクトグロブリンのA鎖及びB鎖がうまく分離できますので、乳清タンパク質メソッドとして採用されました。

高分子線維タンパク質(図43.)

高分子線維タンパク質の分析において、孔径の大きいPLRP-S 1000Åカラムの方が、ピーク形状の向上及び、ピーク丈の増加が得られます。高速バイオクロマトグラフィPLRP-S 4000Åポリマーゲルがもつ開放孔は、超高速クロマトグラフィを可能にする際に、非常に意義深く、ユニークな大容量移動の特性をもちます。生体高分子のHPLCによる分離において、従来の多孔性樹脂ですと、高流速で急勾配のグラジエントを採用した場合、非常に大きな分離能の損失が生じます。一方、高速クロマトグラフィ用に特別に開発された無孔性(ノンポーラス)樹脂は、その樹脂表面積が小さいため、サンプル吸着量に乏しいです。

PLRP-S 4000Åギガポア・逆相クロマトグラフィによる標準タンパク質の分析(図44.)

PLRP-S 4000Åギガポア・ポリマーゲルは、高流速で1〜3分間の急勾配グラジエントという、典型的な分離条件でも、十分な高分離能が得られます。顕著なサンプル負荷量の低下がありませんので、高流速/高分離能が通常の分析/分取HPLCシステムで、従来のサンプル負荷量で行えます。ここでは一般的に逆相HPLCカラムの分析でテスト用として使用される6個のタンパク質を、PLRP-S 4000Å 8µmカラムに4ml/minの高流速で通液し、60秒以内に分離しました。そして10µlセル容量で、10mm光路長のUV検出器を使用して、室温で分離しました。

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